空を飛ぶ無人航空機「ドローン」が実際に、どのように社会で役立っているのかご存じでしょうか?
農業での作物管理、物流の配送、防災現場での捜索や物資運搬、建築現場の点検、そして映像撮影まで多岐にわたり、ドローンは今、暮らしを“空から”支えるテクノロジーとして急速に広がっています。
ZEN大学では、2025年9月5日(金)と9月8日(月)に、実際にドローンを操縦しながら社会課題への応用を考える課外プログラム「ドローンで未来を考える体験型プログラム」を実施しました。
プログラムをリードした、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社の瀧裕介さん、髙橋英典さん、浦佳織さん。浦さんは、「技術は手段にすぎません。大事なのは、人や社会の未来をどうデザインするか」と語ります。これは、プログラム全体のテーマを象徴する言葉です。
ドローンを実際に操作し「映像制作の世界でも使えそう!」
9月5日には、栃木県の那須塩原にて参加学生が実際にドローンを体験。基本的な点検方法や安全に飛ばすための注意事項を学んだあと、小型ドローンを使った基礎練習を受け、グループごとに操縦しました。
最後にはカメラやモニターを使った撮影体験もあり、まるでプロの現場にいるような体験ができたため、「映像制作の世界でも使えそう!」と学生たちは目を輝かせていました。
「実際にドローンの活用に携わっている方々からのお話はとても新鮮で、勉強になりました。」「企画や支援体制としてとても素晴らしかったです。学生側としてこういったプログラムにもっと積極的に関わっていきたいと思いました」など、学生たちにとっては、単なる“体験”にとどまらず、自分の姿勢や将来像を見つめ直す機会となりました。
オンラインでドローン活用の課題解決策を提案
体験したことをもとに、9月8日にはオンラインでグループディスカッションを実施。学生からは様々なアイデアが飛び出しました。
- 高所の点検業務に活用すれば、短時間で安全に確認でき、繰り返しチェックも容易になる。
- 輸送分野に導入することで、身体的特徴に関わらず幅広い人材が活躍でき、採用の多様化につながる。
- 点検だけではなく補修にも使えるのでは?
現地での実習を社会課題とつなげて考える時間は、文系・理系を問わず「テクノロジーをどう社会に役立てるか」「社会課題をどのように創造的に解決できるか」を考える貴重な機会となりました。