「なぜ学ぶのか?」――これは、これからZEN大学で学ぶ皆さんにとって、とても大切なテーマです。授業や仲間との対話、さまざまな体験を通して、自分の生き方や思いと向き合うヒントを見つけてみませんか?今回は、この問いを安藤昭子・客員教授に投げかけてみました。
学生の学ぶヒントになり得るもので、ご自身の専門に進むきっかけとなった出来事などはありますか?
世の中にあふれる情報とどう付き合っていったらいいかを悩んでいた時、「情報編集」という考え方に出会いました。世界のニュースも日々の業務も人間関係も自分の感情すらも、それらを「情報」と捉えれば、いかようにも「編集」することができます。編集力が身についていくと、自分を取り囲む物事の見晴らしが俄然良くなります。
なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?
どんな命も同じ状態に留まってはいません。「私」という個体も、常に細胞が入れ替わりながら「私」であることを維持しています。学ぶことは、この絶え間ない「私」の新陳代謝の一環です。つまり「生きる」ことそのものだと思います。
大学時代に読んでおきたいオススメの1冊(タイトル)を教えてください。
松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方 セイゴオ先生の人間文化講義』/春秋社
安藤昭子・客員教授の授業「世界が変わる編集力」はシラバスをご覧ください。
ー「世界が変わる編集力の概要」ー
学びを自分の力にしていくためには、どの分野であれ「情報」を「編集」する基礎力が必要になる。学びにとどまらずあらゆる思考や活動の基盤となり、社会で活躍する人材にとっての必携技能である「編集力」を、演習を交えながら実践的に鍛えていく。編集工学の技法を習得し、世界知に分け入る方法とツールを手にすることで、ZEN大学での学びをより深める環境を、学生ひとりひとりの内面に整える。