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【なぜ、私たちは学ぶのか】Vol.13  村藤功・教授

「なぜ学ぶのか?」――これは、これからZEN大学で学ぶ皆さんにとって、とても大切なテーマです。授業や仲間との対話、さまざまな体験を通して、自分の生き方や思いと向き合うヒントを見つけてみませんか?今回は、この問いを村藤功・教授に投げかけてみました。

学生の学ぶヒントになり得るもので、ご自身の専門に進むきっかけとなった出来事などはありますか? 


司法試験に失敗し、外資系の戦略コンサルティング会社からアメリカのピッツバーグにある銀行に入ったが、国際部がつぶされロンドンでMBAをとったこと。当時はバブル期で欧米の大手投資銀行が皆ジャパンデスクを作り日本企業を顧客とした業務を拡大しようとしていた。

なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?


短い人生なのでできるだけ広い視野を持ち国際的に活動できるようになりたい。このため歴史に基づいた多様な価値観を理解し、自分の専門分野について多国籍企業の利害を調整できるようになるため。

大学時代に読んでおきたいオススメの1冊(タイトル)を教えてください。


①村藤功『M&Aアドバイザーの秘密』/創成社
②村藤功『ネットの政府―国民経済計算統計の財務分析から導かれる日本の財政再建』/同文舘出版

村藤功・教授の授業(シラバスと概要)

「企業経営とファイナンス」シラバス
本科目では、キャッシュの観点から見たリスクやリターンに加えて事業の資金調達について取り上げる。企業価値の時価をどうやって計算するか、有利子負債と自己資本からなる資本構成をどうやって最適化するかの基礎的な考え方を解説し、理解してもらう。さらに将来のプロジェクトを評価する方法、スタートアップの資金調達、M&Aやグループ企業の財務最適化についての基礎を考える能力を養う。

「財務分析演習」シラバス
いずれは経営者になりたい人、就職先として銀行・証券会社・投資銀行のような金融機関においてアドバイザリー業務に携わったり、コンサルタント・会計士・税理士として企業にアドバイスする専門家になりたい人に財務分析の方法と財務経営の施策の企画方法について教える。財務分析演習では表計算ソフトを使用し、グループによる分析を指導する。

「企業価値創造とM&A」シラバス
企業は経営環境の変化に合わせて最適化しなければ生き延びられない。本科目では、企業の最適化のためのM&Aを使った事業ポートフォリオの最適化や資本構成の最適化について事例の検証を行う。特に、古くからの事業譲渡、合併に加えて、最近導入された株式交換・株式移転や会社分割制度について演習を通じて具体的な理解を養う。日本でもMBO,LBOや敵対的買収が起き始めている。資本構成としては、株式公開、債務の株式化の基本を理解してもらう。

「ゼミ(幸福曲線)」シラバス
自分の過去の幸福曲線を分析し、幸福イベントや不幸イベントを積み上げて価値体系の樹形図を作る方法を教える。また、戦後の日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、世界の幸福曲線を作って現代のおおまかな流れを把握させる。最後に、コンサルティング会社や金融機関の業界としての業務やキャリアの現状を把握させ、自分の幸福曲線や価値体系を前提に現状世界における大学卒業後のコンサルティング会社や投資銀行などのキャリアの選択肢の可能性について考えさせる。

「プロジェクト実践」シラバス
実社会で起こっている問題や課題を取り上げ、課題解決のステップを学びながら仮説と検証を繰り返し、学問分野に捉われず学修者自身が多様なデジタル・ツールを駆使し解決策を追求していく授業である。講義と演習を組み合わせ、テーマに関係のある事柄を中心とした学生同士の対話を繰り返し、様々な考えに触れながら検討・分析する。最終的には自ら考えた解決策を発表・フィードバックを行い、学生同士が学びを深めていくアクティブラーニングである。

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