「なぜ学ぶのか?」――これは、これからZEN大学で学ぶ皆さんにとって、とても大切なテーマです。授業や仲間との対話、さまざまな体験を通して、自分の生き方や思いと向き合うヒントを見つけてみませんか?今回は、この問いを辻順平・客員講師に投げかけてみました。
学生の学ぶヒントになり得るもので、ご自身の専門に進むきっかけとなった出来事などはありますか?
気の合う知人と一緒に「科学勉強会」をやっていました。それぞれの専門分野について分かりやすくプレゼンするというもので、私は「他の人がやらない分野を」と数学の話題を発表していました。 発表のための準備をするうちに、もっと深いことを知りたいと思うようになり、数学にのめり込んでいきました。人に教えるってとても良いことだなと思います。
なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?
私個人の意見としては「知らなかったことを知るのは楽しいから」です。 そして「学んだことを他の人と共有するのはもっと楽しい」と思います。 ぜひ大学で学んだことを発信することを目指して勉強してみてください。
大学時代に読んでおきたいオススメの1冊(タイトル)を教えてください。
加藤和也『数論への招待』/丸善出版
辻順平・客員講師の授業「グラフ理論」はシラバスをご覧ください。
ー「グラフ理論の概要」ー
グラフ理論は、ものとものの間のつながり方に着目した学問であり、離散数学分野における主要なトピックの一つである。今日では、ウェブシステムや交通網、電気工学、社会科学など、さまざまな分野に応用されている。本講義では、グラフという概念に親しんでもらい、グラフの持つ数理的な構造や諸定理を理解してもらうほか、工学・情報学的な応用例を多めに紹介する。