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【なぜ、私たちは学ぶのか】Vol.23  ガーバー 明菜・助教

「なぜ学ぶのか?」――これは、これからZEN大学で学ぶ皆さんにとって、とても大切なテーマです。授業や仲間との対話、さまざまな体験を通して、自分の生き方や思いと向き合うヒントを見つけてみませんか?今回は、この問いをガーバー 明菜・助教に投げかけてみました。

学生の学ぶヒントになり得るもので、ご自身の専門に進むきっかけとなった出来事などはありますか? 


産業工学を専攻するきっかけになったのは、オリエンテーション授業です。毎週、違う分野の先生がゲストとして登壇し、その分野の魅力を紹介してくれました。私の専門のオペレーションズリサーチは、数理モデル、統計、アルゴリズムなどを使って、システムの効率を上げるための学問です。「自分の頭とコンピュータさえあれば、コストを一切かけずに生産性を上げられる」ということに衝撃を受け、「これだ!」と直感しました。

なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?


学ぶことは食べることと似ています。義務教育は、生命維持のためのカロリー摂取のようなもので、生きていくために必要な知識やスキルを身に付けます。これに対し、高等教育は、楽しみとしての食事のように、人生に彩りを添えてくれるものだと思います。さらに、自分の知的好奇心を満たすだけでなく、学びをどのように社会に還元するかを意識できるようになると、美味しいものをみんなで食べる喜びが得られるのではないでしょうか。

大学時代に読んでおきたいオススメの1冊(タイトル)を教えてください。


岸見 一郎、古賀 史健『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』/ダイヤモンド社

ガーバー 明菜・助教の授業(シラバスと概要)

「人工知能活用実践」シラバス
近年、人工知能ツールは目覚ましい発展を遂げており、日常生活や業務で人工知能ツールを活用することは、現代社会で活躍するためには必須である。本科目では、人工知能ツールを用いた演習、ツールの使い方に関する考察、アウトプットについての議論を行い、人工知能ツールを賢く使うための基本を身に付ける。思考の整理、データの収集および分析、マルチメディアの作成などに積極的に人工知能を活用する姿勢を身につける。

「ビジュアルプログラミング」シラバス
目まぐるしく変化する情報化社会を生き抜いていくには、プログラミングの基礎を理解し、簡単なプログラムを実生活や職務に活かす能力が求められている。本科目では、ゲーム作りを通してプログラミングの基礎を身につけると同時に、ものづくりの楽しさを体験する。演習を通してプログラムの基本構造についての理解を深め、テキストプログラミングを学修していくうえでの素地を固める。

Pythonプログラミング」シラバス
人工知能や IoT など私たちの生活を豊かにする技術は、プログラミングによって支えられている。本科目では、日常生活におけるプログラミングの有用性を体験するために、Python を使って簡単なタスクを自動化するプログラムを作成する。また、コーディング演習を通してプログラミングの基礎を身に付け、個々の目的に合わせてより高度なプログラミングを学んでいくための素地を固める。

「機械翻訳実践(情報)」シラバス
情報技術やプログラミングに関する情報やチュートリアルは多数存在するが、その多くは英語で書かれており、これらのリソースを活用できていない日本語話者も多い。本科目では、機械翻訳を用いてこれらの英文資料を読解し、新しい知識を身につけるとともに、文化的差異について考察する。また、二次創作活動としての翻訳に挑戦し、日本語での表現力を養うとともに、日本の文化や言語に潜むバイアスに向き合う。

「プロジェクト実践」シラバス
実社会で起こっている問題や課題を取り上げ、課題解決のステップを学びながら仮説と検証を繰り返し、学問分野に捉われず学修者自身が多様なデジタル・ツールを駆使し解決策を追求していく授業である。講義と演習を組み合わせ、テーマに関係のある事柄を中心とした学生同士の対話を繰り返し、様々な考えに触れながら検討・分析する。最終的には自ら考えた解決策を発表・フィードバックを行い、学生同士が学びを深めていくアクティブラーニングである。

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