「なぜ学ぶのか?」――これは、これからZEN大学で学ぶ皆さんにとって、とても大切なテーマです。授業や仲間との対話、さまざまな体験を通して、自分の生き方や思いと向き合うヒントを見つけてみませんか?今回は、この問いを岡田雅之・教授に投げかけてみました。
学生の学ぶヒントになり得るもので、ご自身の専門に進むきっかけとなった出来事などはありますか?
学部生のころ、まだ教員もよくわかっていないコンピュータネットワークを、壊しながら覚えていったこと。
なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?
好きなことに突っ走っていたら大学の教員になってました。若い人にコンピュータネットワークの楽しさを伝えることができてうれしいです。
大学時代に読んでおきたいオススメの1冊(タイトル)を教えてください。
①服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日誌』/中央公論社
②RFC793(https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc793.html#page-13)
TCPには人生がつまっています。
岡田雅之・教授の授業(シラバスと概要)
・「情報セキュリティ概論」シラバス
情報化が高度に進み、一人で複数台インターネットデバイスを所持する現代社会において、情報セキュリティの重要性はますます高まっている。アカウントの乗っ取り被害やフィッシング詐欺など、情報セキュリティに関わる脅威は、身近な問題となりつつある。この授業では会社や普段の生活で必要な情報セキュリティの基礎知識と、その対応策を幅広く学ぶ。
・「インターネット概論」シラバス
インターネットがどのように形作られているのか、その背景や技術的な要素などについて解説する。ネットワーク同士の接続の仕組みであるASとBGP接続についてや、TCP/IPとDNSの仕組みなどインターネットを支えるそれぞれの技術の詳細についてや、物理障害による事例、国境問題や、大規模トラフィックに対する対応、DDoSなどのセキュリティ対策、最後にインターネットや電気通信を支える法律などの枠組みについても解説する。
・「インターネットのしくみ」シラバス
インターネットを支える技術を演習・ゼミ形式で学ぶ。インターネットのしくみゼミIでは、インターネット基盤技術を構成する最重要要素である、IPアドレスとドメイン名、両者を紐づけるDNSについて幅広く学修する。
・「ゼミ(インターネットのしくみ(応用))」シラバス
本ゼミでは、インターネットのしくみにて学んだ基礎知識をベースにIPアドレスの宛先制御について学ぶ。インターネットの宛先制御はすべてのインターネット通信の基本をなすものであり、唯一の宛先制御プロトコルBGPとその関連するテクノロジーを学修する。またゲストを呼んで演習する回も実施する。